バロック・ダンス懺悔録

聖和笙のバロック・ダンスに纏わるブログです!                            Les Confessions pur la belle danse.

2015年09月

アポロンのアントレは、ルイ14世が夜のバレを始めとして30歳でダンスを引退する<br>
までに6回踊ったそうです。<br>
アポロンのアントレを踊っているといつも発見があって驚きの連続なのですが、<br>
とても不思議に感じるのは舞踏譜の最後のページです。と申しますのも最後の<br>
ページだけ振り付けの密度が何故か薄く舞踏譜を見ても後から付け足された様に<br>
細い線で縮小されたように描かれているのです。<br>
音楽的は冒頭の重厚なメロディの繰り返しの後、流麗で高みへと昇って行くような<br>
メロディへ、踊りは装飾性の高いステップの連続なのですが一定のテンポや<br>
装飾音を過度に駆使した演奏ですと踊りと合わせるのに相当な練習が必要となります。<br>
いつかそのような音楽と踊り手対話が出来るような演奏家の方と巡り逢いたいと<br>
思っています。<br>

昨夜のヴェルサイユ・ダンス・アカデミーは、踊るために必要な姿勢とピルエット、
テーマとヴァリエーショを行いました。
姿勢とピルエットの考え方を説明して、実際に静止したポジションでの練習をした後、
二拍子系の踊りとして、一つ目は、アッサンブレ、シソンヌ、アンボワテというテーマに、
移動するパのヴァリエーションを組み合わせて、二つ目はコントルタンと跳躍を組み合わせた
ヴァリエーションを踊りました。
幾つかの要素を組み合わせて語るように踊る事がヴェルサイユ・ダンスの特徴のひとつです。
跳躍のヴァリエーションは、宮廷舞踏には現れないパが幾つもあって、可愛らしいパ等は
受講された方に好評を頂き楽しく踊る事が出来ました。
三拍子系の踊りとして、ロンデジャンプからピルエットで始まるコンビネーションは、後半に
パ・ド・ブレ・ビットやアンレル、バチュ、等のステップにつながる流麗な踊りです。
静止を効果的に使うことによって間を表現する事を学びました。
次回は、女性ゲストを迎えて、男性と女性のコンビネーションを幾つか取り上げる予定です。

本日は、10月3日滝野川会館で開催するバル・ド・アポロン第2章『ペルセ』の為、
市川智津子さんとのリハーサルに行ってきました。ヴェルサイユ・ダンスにとって
最も重要な要素のひとつであるグルーヴにまで触れることの出来た有意義な
セッションとなりました。私が一緒に踊らせて頂いた方の中でも、一際輝くグルーヴを
お持ちの市川さんと踊れることは、新たな発見の連続となる無情の喜びです。
曲は、J・B・リュリのトラジェディ・リリック『ペルセ』の中から舞踏譜として残されたアントレと
パッサカイユ、そしてガラテのシャコンヌの3曲です。
アントレは、3拍子のプルミエと2拍子のセゴンドからなる大曲で、緩急の違いを
踊り分ける事の出来るこれぞバロックといった荘厳な曲です。
ペルセのパッサカイユは、リュリが初めて取り上げたパッサカイユだけに、
他のパッサカイユとは比する事の出来ない不思議な魅力を湛えた短調の名曲で、
踊っているとリュリのドゥエンデが降りてくる様に感じます。そして、ガラテのシャコンヌは
ピルエット、アントルシャ、パッサカイユ等様々なステップで織り成された
バロック・ダンスの中でも間違いなく最高の部類に位置する一曲でしょう。
これらの曲を、一緒に違和感無く踊れる方というのもそういらっしゃる訳ではないので、
市川さんと踊らせて頂ける私はつくづく恵まれていると思います。
練習の後、リ・エ・ダンスリやルイ14世とヴェルサイユの祝祭についてお話をさせて頂き、
楽しいひと時を過ごさせて頂きました。
バル・ダ’ポロン第2章『ペルセ』は10月3日15時から20時滝野川会館小ホールにて
開催いたします。お時間ございましたら足をお運びくださいませ。

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