バロック・ダンス懺悔録

聖和笙のバロック・ダンスに纏わるブログです!                            Les Confessions pur la belle danse.

2014年12月

2014年12月28日の日曜日、川崎市産業振興会館で開催しました
テアトル・ド・ベルサイユ公演「太陽王のバレ」に年の瀬のお忙しい中、
多くの皆様に御来場頂きまして有難うございました。
ご出演下さいました、本間杉江先生には多くの示唆に富んだお言葉を賜り
古典舞踏研究会の公演以来に舞台で一緒に踊らせて頂き、
武田牧子さんには楽しい即興の演技と細やかで温かい踊りを、
岩佐樹里さんには気品に溢れた美しい踊りを、
Seliaさんには初のフランス語で美しい歌唱と演技を、
小倉里恵さんには慣れないバロック時代の楽譜を美しい音色で奏でて頂き、
舞台で踊らせて頂いてた間中、私は最高に幸せでした。
お手伝い下さったバロックダンス愛好会の皆様、大和さん有難うございました。
皆様、私の我儘におつき合い下さいまして誠に有難うございました。
第一回目の公演としてお見苦しい点が多々あり反省点を多く残しましたが、
今後一つ一つ解消してバロックダンスを踊っていきたいと思います。

学生時代に世界文学全集を読破した時、ギリシャ、ローマ、中世の次に現れる
バロック作品において私に強い感銘を受けたのはアンドロマックやフェードルと
言ったラシーヌの文学です。これはラシーヌの史劇というスタイルが私の資質に
マッチしていたからだと思います。
ルイ14世が開催した1674年の祝祭でフェードルは初演されました。
リュリはこの時、モリエールと訣別して戯曲作家キノーとトラジェディ・リリックを
2本上演しました。この時、モリエールの最後の作品、舞台上で亡くなったと
言われている病は氣からも上演されています。ルイ14世は1670年に踊る事を
辞めてこれ以降は大きな祝祭を催さずにヴェルサイユの増築に注力していきました
から一つの時代の転換点と言えます。
コメディ・フランセーズでの上演は圧倒的にモリエールが多いのですが、
私はモリエールとのコメディ・バレよりもキノーと作ったトラジェディ・
リリックをより愛しています。ラシーヌを読んでいると、リュリがラシーヌの作品で
オペラを作っていたらどんなに美しかったかと、思いを巡らすことがあります。

バロックギターの話をしていて、ストラディヴァリウスのギターの話をすると、
驚かれる方が多いです。ヴァイオリン製作者としてあまにも有名ですし、
ギターは3本しか現存が確認されていないので尤もだとは思います。
パリのコンセルバトワールとオックスフォードの博物館と個人蔵の3本です。
ストラディヴァリの生涯は謎の包まれていますが1737年に95歳で亡くなったそうです。
すると1642年の生まれとなり1938年生まれのルイ14世と同時代人なのです。
そして現代に作られているギターよりも弦長が長いのが特徴です。
バロックギター、クラシックギターよりも大きいのは驚くべきことです。
ギターは音量の小さな楽器なので、当時のイタリアの音楽の隆盛を考えれば
音量が必要だったのだと思います。 
ルイ14世は、ギターとダンスの名手でしたから2000もの楽器を製作した
ストアrディヴァリの事を知っていたのではないでしょうか。 

今夜は、高円寺の稽古場で「太陽王のバレ」のリハーサルを行いました。
かつて高円寺に10年住んでいましたがこの様な練習場所があるとは思いも
よりませんでした。出演をお願いしたダンサーさん達は、研鑽を積まれた
素晴らしい方ばかりで踊っていていつも幸せな気分になります。
色々な制約もありましたが、残すところ1週間で舞台の幕が空きます。
本間先生には、アドバイスを頂いて演出面の気持ちが固まりました。
武田さんにはステップのご示唆を頂き、岩佐さんと踊って、長い間、
潜在的に控えていた胸を張って踊る事を試みようと思うようになりました。
セリアさんの歌も日本のカウンターテナーの方にはあまりいらっしゃらない
スタイルの素晴らしい歌唱で楽しみです。
12月28日(日)テアトル・ド・ヴェルサイユ公演「太陽王のバレ」
川崎市産業振興会館、18時30分開場、19時開演となります。是非、ご来場下さい。
テア トル・ド・ベルサイユ公演 太陽王のバレ

ルイ14世は、生涯に大きな祝祭を3度、催しています。
その第一回目が1764年春の魔法の島の快楽です。ルイ14世は1938年
9月5日の生まれですから、26歳の時で、ラ・ヴァリエール嬢を愉しませるのが
目的だったそうです。かわいらしい方ですね。観客は600人とちょうど良い人数で、
招かれた方々にはさぞ素敵なパーティだったでしょう。
タピスリー「春」は、この時の様子を織り込んで有るといわれています。
衣装はアンリ・ジセーのデザイン、機械演出がカルロ・ヴィガラーニです。
アリオストの「狂乱のオルランド」を下敷きにした祝祭で、魔女アルシーヌと
虜になったロジェと騎士達の物語です。
この祝祭の余興に、モリエールのタルチフが初演されています。
祝祭の初日は馬に乗ったパレードから始まって舞台上の催しと豪華な食事、
2日目はリュリとモリエールの初のコメディ・バレ「エリード姫」の初演、
3日目はアルシーヌの魔法が解けるという筋立てで、
ストーリーを読んでいると時の経つのを忘れてしまう楽しさです。

 

今夜は、新橋サウンド・プランMにて、初級講習を行いました。
基礎練習は、体幹の作り方とアンデオール。ステップ練習は、タンデクーラント、
クペ、パドブレ、メヌエット。舞踏は、ラ・ヴィレ・ブレを躍りました。
ラ・ヴィレ・ブレは、古いブレという意味だそうです。ステップは、
タンデクーラントとバドブレとレヴェランセの3種類。男性のンビネーションで言えば、
前進、後退、キャストオフ、クロス、上行、クロス、下行、クロス、前進、
キャストオフして後退、キャストオン、クロス、下行、クロス、レヴェランセ。
バロックダンスのフィギュアを学ぶのに最適の踊りです。
新しい生徒さんにお話しを伺ったところ、このブログを観て足をお運び下さったそうで
とても嬉しかったです。
初回から参加されている生徒さんからは、ウェストが細くなってスカートや
ズボンが緩くなって困りますという、苦情を頂きました。
3ヶ月位レッスンを続けると体のサイクルがあってシェイプは変わって来ますと
説明しています。

カップル・ダンスのエマーブル・ヴァンケールを踊っています。男性のソロは
技巧的な踊りとなっていますが、カップルダンスは様々なステップを幾重にも
組み合わせた多層的な舞踏です。さながら大輪の薔薇を思わせる美しさです。
イネガルを伴ったクペとパドブレ、そしてその輪郭にピルエット、パッサカイユ、
アンレール、ジュッテのヴァリエーションと様々な装飾が施さているのです。
とても優しい踊りなので、風の中の羽に様に踊りたくなります。女性と男性が
一人ずつ行うクッペからのピルエットを挟んで前半と後半で少し雰囲気が違うのです。
別々に歩んでいた二人がピルエットで出会って一緒に踊る様な雰囲気なのです。
そんな気持ちで踊ってみるとまた愉しいものです。

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