バロック・ダンス懺悔録

聖和笙のバロック・ダンスに纏わるブログです!                            Les Confessions pur la belle danse.

私がバロック・ダンスを学び始めた頃、舞踏譜は読めませでした。既に、
クラシック・バレエをスター・ダンサーズ・バレエ団で1年学んでいたので、
ルネサンス・ダンスはともかくバロック・ダンスのパをクラシック・バレエの
パに置き換えて踊っていました。それは、今思うと恥ずかしい失敗です。
その後、ニューヨークからいらしたキャサリンさんや古典舞踏研究会の公演で
井上バレエ団のダンサー鶴見厚子さんのバロック・ダンスを観てバレエ・ダンサー
でバロック・ダンスを理解して踊る方がいる事を知りました。
バレエとバロック・ダンスで、パの持つ意味は違っていても、
踊りとしての本質は踊りは同じだということだと思います。
現在、YouTubeを拝見するとバロック・ダンスのパをバレエに置き換えて
踊られている方も見受けられます。バレエ・ダンサーがバロック・ダンスを
舞踏譜を理解せず踊るとその様になりがちだと思いますが、それは
バレエ・ダンサーの見識やスキルの低さ、そしてエゴイズムだと思います。
そうならないように、舞踏譜と音楽を大切にしてヴェルサイユ・ダンスを
踊って行きたいと思います。

夏の講習会のシーズンです。今年は珍しく一つ講習を受けてみる事にしました。
手元に素晴らしい楽器があるとそんな気分になるものですね。レパートリーを
増やす良い機会でもあります。講師の方は昔、度々舞台の伴奏をして頂いた方で、
お目に掛かかれるのが楽しみです。全曲、初見なのでハードルは高いですが、
ルネサンスからバロックまで大好きな舞曲を演奏できて、楽しめる事は
間違いないでしょう。レザール・ド・アポロンは小編成のバロック・バンドなので、
大編成のアンサンブルで演奏できる事も楽しみな事の一つです。
当日、お目に掛かる方、どうか宜しくお願いします。

9月12日青山ヴェルサイユ・ダンス・アカデミーは、ラ・ブルゴーニュ、
ジグ・ド・ローラン、コントル・フェゾール、 ラ・フォリア、メヌエット、
ラ・フォルラーナ、ラ・マリエ、 アポロンのアントレ、ペルセのパッサカイユを
踊ります。前回はラ・マリエの振り付けの確認、ラ・ブルゴーニュのサラバンドの
グルーブの感じ方を練習しました。
今回は、ジグ・ド・ロランとコントル・フェゾールは振り付けの確認、
他の踊り全体の歌い方と重要なっているステップの確認を行います。
メヌエットもルイ14世の愛した特別な選曲になっています。
青山いきいきプラザ講習室A19時から21時で練習します。

先日、演奏家の方から、楽器を弾いていない時に音楽を創っているというお話を
伺いました。バロック・ダンスも同じだと思います。音楽の中のどこで止まるかが
とても重要なのです。それを明確に意識するとダンスにグルーブ感が生まれてきます。
すなわち、ヴェルサイユ・ダンスの呼吸です。舞踏譜のパの無い部分には、
音楽を聞良く聞くと必然性があります。舞踏譜に書かれたパの意味が浮かび
上がってきます。音楽が先か、ダンスが先かという程、分かち難く結びついているのです。
それがヴェルサイユ・ダンスの面白さの一つで、ルネサンスから約200年間、
ヨーロッパの宮廷でダンスが大流行した要因の一つでは無いでしょうか。
止まっている時のアクセントが美しく出来ると、ステップや跳躍や回転がより
気持ち良く踊れますので為してみて下さい。

初めて意識してJ・B・リュリに耳を傾けたのは何時でしょうか?
私はコメディ・フランセーズの来日公演で町人貴族を観た時でした。
フランス語で演じられる喜劇の伴奏に、美しく流麗な音楽を耳にしたのです。
今も当時も、モリエールは世界文学全集等でラシーヌ、コルネイユと共に
戯曲が取り上げられていてとても有名ですし、映画モリエールも作成されて
観に行きました。しかし、J・B・リュリの情報は殆ど無い時代でした。
それは今も変わらないのかも知れません。だから、バロック・ダンスを踊り
ながらその音楽を体に染み込ませて行きました。その頃の私は、観客としては
モーツァルト、ベルディ、ワーグナー、ドビュッシー、ムソルグスキー等のオペラや、
チャイコフスキー、プロコフィエフ、ストラヴィンスキー等のバレエが
好きだったのですが、今は誰が何と言ってもJ・B・リュリが好きですから、
人間変われば変わる物です。毎日、リュリの音楽で踊れる事に感謝しています。
考えてみるとここまでリュリが好きな方にはお目に掛かった事がありません。
好きな作品は特に、モリエールと決別した後の、トラジェディ・リリックの
作品群でして、今後、残された舞踏譜を一作づつ踊って行こうと計画しています。
まず初めにバル・ド・アポロン第2回でペルセから踊ります。
モリエールでもリュリと決別した後にシャルパンティエと作った病は気からは
とても好きな作品でして町人貴族と共に良く鑑賞しています。
二人は良いパートナーで良いライバルだったのだなと思います。

 ヴェルサイユ舞踏会バル・ド・アポロン第2回のテーマは、ペルセです。
ペルセウスはご存知のとおりギリシャの英雄で、ゼウスとアルゴスの王女
ダナエの子でアルゴス王です。 メデューサを討ちとって、愛馬ペガサスと
共にカシオペアの傲慢の犠牲となったアンドロメダを救って妻としました。
J・B・リュリのペルセは1682年に初演されて、リュリの死後も1746年まで
6回に渡って再演されています。美しいメロディの宝庫です。
舞踏譜として残されているのは3曲、パッサカイユと男女のアントレ男性2人の
アントレです。ダンサーは、男女の踊りは2曲ともバロン氏とシュブリニー嬢、
男性2人がマルセルとゴドーです。舞踏譜の出版が1700年代である事を考えると
初演は誰が踊ったのか興味深いところです。
初演の1682年だとバロン氏は11歳ですからもしかすると初演は振り付け者
ご本人が踊ったのでしょうか。後程、調べてみましょう。
当日は、市川智津子さんとソロダンスを交えながら3曲を全て踊ります。
ヴェルサイユ舞踏会バル・ド・アポロン第2回は、白馬の騎士ペルセウスをテーマに
豪華ゲストに、プティ・ヴィオロン、たますけ、ステラミラ、 Les Miroirs、
Les Arts d'Apollon、Theatre de Versillesに向かえて、皆様のご来場を
お待ち致しております!バル・ド・アポロンは中世、ゴシック、ルネサンス、
バロック、ロココの祭典です!
10月3日(土)15時-20時、滝野川会館小ホール前売3千円、当日3千5百円。

第6回青山ヴェルサイユ・ダンスアカデミーは、アポロンのアントレ、
ペルセのパッサカイユ、ラ・フォリア、ラ・フォルラーナ、ラ・ブルゴーニュを
踊りました。アポロンのアントレとペルセのパッサカイユは、スピネット、
ラ・フォリアは、バロック・ギターとフルート、ラ・フォルラーナは
バロック・ギター、ラ・マリエはスピネットの伴奏で踊りました。
アポロンのアントレは、伴奏が初見だったので様子を探りながら、
ペルセのパッサカイユは、前回も演奏したので伴奏と踊りの合わせ中心、
ラ・フォリアとラ・フォルラーナは演奏の細部を詰めて、ラ・ブルゴーニュは
フィギュアに奥行きをもってと、それぞれがとても充実した内容でした。
ラ・マリエは振り付けを舞踏譜1ページ毎に確認を行い、最後は通して踊る事が
出来ました。コーマル城の舞踏会まで後3回ありますので、
どんな風に仕上がるのか、これからが楽しみです。

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